不完全存在の掃き溜め

物語などについて思ったことを自己満で吐き出す場

『はつゆきさくら』感想【記事後半ネタバレあり】

どうも、とらっどです。

月に2本も記事上げるなんて1年前の僕からしたらすごい成長ですね。まあこれ以降は月1になるはずですが。

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ということで、はい。

今回はリクエスト頂いたはつゆきさくらの話をしましょう。本当はこれを4月のネタにしようかなって思ったんですがこれ以上待たせてしまうのは悪いと思ったんで書きました。お待たせしてしまってすみません。ほんとはもう少し早く上げる予定なんですが年度末で忙しかったので遅れましたわ…え?東京行ってただろって?すみませんでした。

え?誰も待ってないって?今更はつゆきさくらかよって?

いらないって意見よりもたった1人でも求めてくれる人がいるなら書くべきだと思うんですよ。おい、聞いてるか○○○。(怒られそうなので名前伏せます) 

今更ネタバレを気にする作品か?と思われるかもしれませんがいつも通り書いてくれって言われたんでいつも通り前半はネタバレなしで書いていこうと思います。

未プレイの人はサイトであらすじとキャラ見てきてください。

sagaplanets.product.co.jp

 

それでは書いていきましょう。

今回初めてプレイした時の攻略順覚えてないんで省略します。やったの3、4年前だから許して。なんか無駄にエンド多かった気がしますし。これからやる人は調べてくれ。とりあえず桜を最後にやれば問題ないかと。クリア時間ははっきりとは覚えてないけどそんなに長くなかった気はする。

 

シナリオ

この作品の評価されているところですね。読みやすいテキスト、どのルートでもしっかりとしていた軸、そしてラストの感動。個別含め全体的におもしろかったです。ラストはそれまでの全てで殴られてボロボロ泣けますし。こういった泣き方ができる作品っていいですよね。ただテーマがテーマだけに色々と言われたりしていますが、この辺に関しては色々と思うところがあるのでそれはネタバレありの部分で書きましょう。文句なしの名作でした。

 

CG

サガプラはこの辺安定して綺麗ですよね。最後のCGはもちろん、カラオケのCG好きなんだけどわかる民いない??一番好きなのは相合傘のやつだけど。あと今回のサムネ、ネタバレだろ!って思う人いるかもしれないけど、公式サイトに載っているのでセーフなんだよなぁ。なんてことはどうでもよくてですね、強いて不満を上げるならゴーストチャイルドもう少しかっこよくならなかった?ぐらいですかね。

 

音楽

強い。未プレイでも聴いたことがある人が多いだろうhesitation snowとprestoのボーカル2曲を筆頭にbgm含め強い曲だらけ。実際僕も未プレイの時からこの2曲は知ってた。水月陵さんの曲って安定して強いですよね。

余談だけどhesitation snowの「誰一人も責められずに悪いのは自分だったと 思い込んで耐えきれなくて 僕は生まれ変わる心ごと」この歌詞めっちゃ好き(間違ってたらすまん)

 

キャラ

メインヒロインがみんな魅力的すぎる。ルートに入るとみんなかわいかった。個人的にはルート補正ありで綾が一番好きでした。桜、あずまも強かったけど綾が個別、最後共に個人的に強すぎた。希、シロクマは共通ではノーマークだったけど個別だとかわいいやんけ!ってなったので満足。すげえどうでもいいけど、僕も一浪して大学に行ったのでシロクマルートは色々と共感できたり、つらかったり…あと金崎にえっちシーンなかったのは許さないからな。ただ主人公は好き嫌い分かれそう。僕は子ども舌なのでかっこいいのが好きなので好きでした。アキラと対峙するところとか希の最後の体育館のとことかかっこよくて好き。

 

総括

個別から最後まで軸がしっかりとしていたのでおもしろかったです。最後には感動できますし本当に満足できる作品でした。この作品を鬱だという感想を見かけるかもしれませんが、僕はそんなことないと思っているのでそういった感想を見て避けている人はもったいないんで気にせず買ってください。名作なので。この後のネタバレありでその辺の話を書くんで、買ってプレイして僕のネタバレありの話を読んでも「やっぱ鬱だわこれ。」ってなったら謝りますわ…

まあ、本当におもしろくて泣ける作品なので未プレイの人はぜひ一度読んでみてくださいな。スマホなどに移植もしてますし。

ということで、ネタバレなしはこの辺で終わります。ここまで読んでくださった方ありがとうございます。何かあればコメントやtwitter:@trad_0605までお願いします。

また完走した後に来てくださいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、ここからはネタバレありで書いていきましょう。今回のメインの話題はこの作品は鬱であるかないかですね。これが書きたかった。本題に入る前にこの作品のテーマの1つでもある「復讐」について少し話しましょうか。

「復讐」と聞いてよく物語で聞くのは「そんな無駄なことはよせ。」「復讐なんて誰も救われない。」こういった声が多いと思います。実際僕もこの作品を読むまでは虚しいものだと思っていました。初雪が最後まで「復讐」に囚われていた最初の桜endやシロクマend、グラデュエーションの綾end。またアキラに妻。これらの物語を読んだ時に感じたのは「復讐」する事で救われる想いもあるのではないか、そうするしかないのではないか。そんな風に考えさせられました。そして、最後まで復讐に囚われながらも2人で沈んでいく綾endを美しくも感じました。あれはあれで幸せだったのではないかと、そう思えました。trueと比べたらバッドエンド色の強いendかもしれませんが僕は綾endも好きでした。まあこの話に関しても答えは出ないでしょう。さくら、もゆ。の時に話した「犠牲」といい今回の「復讐」といいこの世には答えが出ないものが多すぎる。だからこそこういった物語がおもしろいのかもしれませんが。

それでは、本題に入りましょう。この物語は鬱であるか否か。

この物語は主人公がゴーストチャイルドであることから基本的に「別離」が約束されています。なのでどの個別も春には初雪がいなくなっています。また、桜も既に死んでいることから初雪が人間であることを選んでも桜とは一緒にいることが出来ずに「別離」で終わります。だからこの物語は鬱だ!という声を時折耳にします。ですが、個別の最後は再開できていることを匂わせて終わっています。だからこの物語は「離別」して終わる鬱な物語なんかじゃない!みたいなことは言いません。この物語は「別離」と「未来」の物語だと僕は思うからです。これは同じライター新島夕が書いたナツユメナギサでも同じことだと思っています。こちらも「鬱だ!」と声を聞きますがそんなことはないと思っています。こちらに関しては今回はあくまではつゆきさくらの記事なので深く触れませんが鬱ではないとはっきりと述べておきます。

はつゆきさくらの個別では初雪がいなくなった後に前に進むヒロインたちがしっかりと描かれています。また、桜がいなくなっても卒業まで前に進む初雪の姿もグランドで描かれています。こういった描写がなければ確かに主人公とヒロインが必ず「別離」で終わる鬱な物語だったかもしれません。ですが、この作品では想い人を失っても「未来」へ進むヒロイン、主人公がしっかりと描かれています。この前に進む姿を見て誰がこの物語は鬱だったと言えるでしょうか。

確かにこの物語は2人が結ばれてめでたしめでたし、とはいきません。だからといって僕はこの物語を救いのない鬱だとは思えません。残される人に「未来」に進んで欲しいという思いからくる「別離」、そして残される人もその想いに応え「未来」に進んでいます。確かにハッピーエンドとは言えないかもしれませんが、それでもこの「未来」といった部分があったからこそこの作品は納得がいくもので感動があり、名作になったのだと思います。

ランと桜を失い、確かにつらかったでしょう。それでも前を向き、最初から書かれていた「卒業」まで進み、

めぐる春夏秋冬。

終わる1095日。

初雪から桜まで  卒業おめでとう。

これに辿り着いたからこそ、それまでの出来事で殴られ感動できる作品だったと。

この物語は「別離」のみの鬱ではなく、「未来」ある物語だと書いて今回は終わろうかなって思います。少し短い気もしますが今までが長すぎたということで。これ感想か?って思うかもしれないけどこれがナツユメナギサかはつゆきさくらの記事書く時に書きたかったことだから許してくれ。ちゃんと各ルートの感想とか書けって言われたら追記します。次はぬきたしの感想記事か本気で選ぶエロゲ10本かエロゲソングの記事書きたいなって思ってます。また、これ書いてくれってリクエストも待ってます。何かあればコメントかtwitter:@trad_0605までお願いします。

それでは今回はこの辺で、ここまで読んでくださった方ありがとうございました!また4月にお会いしましょう!