不完全存在の掃き溜め

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『マルコと銀河竜』感想【ネタバレあり】

北海道からこんにちは(お仕事)

とらっどです。

せっかく北海道に来たのでつきかな聖地のために函館行こうかと思ったんですけど遠すぎて禿げたので諦めました。北海道広すぎる。

 

ということで北海道行く前に終わらせていて書くつもりもなかったんですけど、急に書きたくなったので今回はマルコと銀河竜の感想を書いていきます。

 

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発表された当時はなんで全年齢やねんってぶちギレていたんですがインタビューとか見てみるとなんかすごいもの作ろうとしているのがわかったので応援したいなって気持ちになりましたね。

まあそんな感じでプレイした感想なんですがエロゲ(エロゲじゃない)をやったというよりは少年漫画の王道アニメを見た感じでしたね。

圧倒的なCG量とアニメによって地の文がほとんどなくテンポよく話が進んでいくんですよね。わかりやすい例だすとこんなんですね。

 

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これとかわかりやすいんじゃないでしょうか。

普通のゲームであれば

「!?」

「なに!?」

といったような一文がありそうな場所もこういったCGによって省かれているので、アニメを見ているような感覚になる。

こういった演出はなかなか今までの美少女ゲームにはなく新鮮でしたね。まあこういった部分がいろいろ言われていたりするんですが…

まあその辺も含めてネタバレありで書いていきます。

(ここからネタバレあるんで気を付けてください。)

 

 

 

 

まず触れるべきはこの作品の最大の特徴であろうCG、アニメ。この部分は本当に良かったと思います。

大空樹先生による美麗なCG、そしてその量。アクションシーンをアニメでやることによってわかりやすくテンポを落とすことなく進むことを可能にしていた点。一番力を入れていたであろうこの2点は文句なしでよかった。

そしてシナリオとテキスト。短いなりにうまくまとめていたと思いますし、根底にあったのはいつものはとのテーマでした。そんな根底のはとにくそ雑魚涙腺の僕は普通に泣きました。テキストはいつものはとの力をCGやアニメといった演出で加速させて最初から最後まで勢いを落とすことなく走り切ったというのは読んでいて楽しかったです。はとの作品好きならやって損はないと思います。

ただ話は短い。フルオートで垂れ流して10時間あるかないかぐらいだったんで普通に読めば多分5時間前後。CGやアニメで文量が減っていたりというのもあるんですが、それでもフルプラなわけだしもう少し欲しかった気がする。まああれ以上長くすると採算取れないんですかね…?

最後にキャラ。みんなかわいくて魅力的。えっちシーンが欲しくなった。恩田姉妹と瑠璃とがっちゃんが特に好き。

みんな魅力的だからこそもっと尺を取って掘り下げて欲しかったし、掘り下げ不足によってもったいなくなっていた点も否めない。

例えば市長。あいつ必要か?立ち絵あるのになんもしてなかった気がする。あとは恩田姉妹の境遇とかラスボスの正義とか。もっと描くべき点があった気がするし、CGやアニメにお金を使ってこういった部分が描けなかったというのであればそれは本末転倒である気がする。たしかに短いなりにうまくまとまってはいたんだけれども、キャラが魅力的なだけに本当にもったいなく感じた。まあ勢いを落とすことなく最後まで突っ走っるというのを考えたときに掘り下げる余裕があったかと聞かれると難しい気もするが。

うまくまとまっていると個人的には思っているのですが他の人の感想を見ていたりすると諸説ある感じなのでラストについても少々。

ラスボスを倒してアルコと別れることになるんですがまずここで諸説ある感じですね。別れないでいいだろであったり、別れる意味がわからんといった声を見かけたんですがこれもまあ掘り下げ不足の弊害ですね。個人的にはアルコはマルコと対等な存在になりたいのであってそのためにはアルコ自身が気にしている過去の行いを清算しないといけないんですよね。マルコを地球に、家族のもとへ帰す。そうして過去を清算することによって初めて対等な関係になれると思うんですよね。そんなのマルコは気にしてないと思うかもしれませんがそれではアルコの中では対等になれないんです。だからこそあそこで記憶を、想いを食べ、全てを忘れることを選んだんだと思います。そしてつきかな記事の時も似たような話をしましたが、この選択に対して読み手である我々は口を出すことができないのです。できるのはその選択を受け入れて見守ることだけなのです。

そして本当のラスト。俺たちの闘いはこれからだエンドとか言われてますけど、あの2人にはこの終わりこそが正しいと思ったので僕は特に気にならなかったですね。ノラとと2のopを思い出すテキストとリンクさせた天才的な「飢餓と宝玉の」挿れ方、最後にわかるワニ公の優しさ。丸子と銀河竜となってたエモさ。個人的には文句なしでした。

その量から色々と言われているマルコと銀河竜ですが、個人的にはあのCGやアニメでの情報量やまとまっていた話とで値段相応の価値はあったと思います。量こそ一番大事だと思っている人には向いてないかもですね。何よりビジュアルノベルの新しい可能性が見えたので次回作がどうなるのかわかりませんがそれも楽しみですし、できればキャラを掘り下げるfdをですね…

 

まあこんな感じで個人的には楽しめたのでよかったです(楽しめたのに量だけでボロクソ言われてるの悲しいなって思ったので書きました。)(本音)(信じられるのはffの感想だけや)(再認識)

 

短いですが書きたいことは書いたんで今回はここで終わります。

では!