不完全存在の掃き溜め

物語などについて思ったことを自己満で吐き出す場

この世のクソみたいなもののすべて

最近本を読んだ。

といっても最近は積読が増えすぎてしまったので1日に1冊は読むようにしている。えらい。

そして、そんな中で読んだ1冊の話を書こうと思う。

 

その本にはこの世のクソみたいなもののすべてが詰まっていた。

いじめ、虐待、愛する人の喪失。

なんで生きているのか。こんな世界はいらない。

 

「世界なんか終わればいいのに」

 

そういった物だった。

 

僕も割と現実なんてクソくらえだといった考えで人間は汚いなんて思っていたりする。そんな捻くれた人間なのでこういった現実への鬱憤を叩きつけた作品であったり汚い現実を描いてくれる作品は好きだ。

なのでこの本も引き込まれながら読んでいた。

 

だが、終わり方は違った。

 

このクソみたいな世界でそれでも生きていくしかない。

そういった終わり方だった。

 

いや、たしかにそうなんだ。

世の中っていうのはどうしようもなくて、それでも生きていくしかなくて。

そういった終わり方こそタイトル的にも物語的にも正しいのはわかるんだ。

でも、それは妥協なんだ。嘘なんだ。

 

世の中がクソったれで希望がないなら死を選んでもいいし、世界なんて滅んだっていいんだ。そういった物語があっていいんだ。

そういった物語しか本当に人を救えないんだ。

 

彼らは最後には世界の終わりよりも彼らのセカイを選び、クソみたいな世界の中でも3人で強く生きていくことを選ぶ。彼らには3人のセカイという希望があった。でも、そんなものは現実を生きる僕には存在しない。

 

そんな勝者の理論なんてものは聞きたくないんだ。

 

あそこまで現実を描くのなら最後の最後まで描き切って欲しかった。

まあ、ただの願望で我儘なのだけど。

 

そんなことを思ったっていう日記でした。

(作品名は気になる人がいたら聞いてください。答えます。)

(いつかこの辺の僕の物語論もどこかで語りたい。)

 (久しぶりの記事がこんなんですみません。)