不完全存在の掃き溜め

物語などについて思ったことを自己満で吐き出す場

【雑記】個人的2019年物語ランキング

お久しぶりです。とらっどです。

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いつの間にか1年が終わり、1年を振り返る時期となっていました。

個人的には今年は去年より多くの物語に触れることができたので良かったかなと思っています。

 

ということで今年最後の記事は僕が今年触れた物語のランキングとなります。

去年はやったえっちゲームをまとめた記事を上げたんですが、今年は純粋に本数が多くてまとめるのがめんどくさかったのと、えっちゲーム以外でもいい物語に多く触れたんでジャンル問わずの物語でのランキングにしようと思いました。

 

選考基準は、

僕が今年初めて触れたもの(読み返したものはダメ)

完結しているもの(未完では判断したくない民なので)

メーカー、作者被りなし(各メーカー作者から1作品まで)

の3つです。

あとはジャンル不問で僕が独断と偏見で10作品選んで順位つけます。

 

前書きをうだうだと書いてもあれなんで早速書いていきましょう。ネタバレはないのでご安心を。

 

10位

セヴンデイズ 

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7人のヒロイン全員が幽霊で成仏するまでの1週間を順番に描くという設定から見て泣かせに来てるのがわかる全年齢pcゲー作品。1週間という限られた時間の中で各ヒロインを掘り下げ、魅力的に描いて全員ちゃんと泣けるようにできていたのは本当に素晴らしかった。

普通のえっちゲームの分岐と違い、各ヒロインが1本の世界で順番に描かれていたが、その辺の清算もしっかりできていた点、trueの終わり方、本編を買ったらプレイできるおまけでのtrueの補足。全体的に見て完成度の高い物語だった。

ミドルプライスでそこまで長くないけど泣けるといった点で泣きたい人にオススメの作品。

 

9位

空の青さを知る人よ

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『あの花』『ここさけ』の監督の長井龍雪の新作映画。

現実に打ちのめされて夢を諦めてしまった大人が過去の自分にぶん殴られて、もう昔のようには飛べなくても泥臭く足掻く物語。

もう何度も言ってるんですが、現実と夢、大人と子どもみたいな物語が大好きな自分にはぶっ刺さりましたし、なんならあの花より好きなレベルでした。

冒頭の演出から引き込まれて、流されるままで

いたら気付いたらぶん殴られてた。

僕自身はもう何もない大人側の人間になってしまっていて、だからこそこういった現実だったり夢だったりという物語の眩しさに憧れるし殴られる。

多分大人にこそ刺さる物語なのでそういった人は是非触れて見て欲しい作品。

 

8位

ミミズクと夜の王

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悲惨な過去を持つ少女と魔物の森の夜の王の物語。

話自体は王道ファンタジーといった感じだが、だからこそシンプルでストレートに殴られた。

どれだけ間違っていても、方向性が違っても、読み終わってみると残るのは優しさしかなく自然と涙が溢れていた。だからこそ登場人物全員を好きになるし、彼らの選んだ結末がとても愛おしく感じた。

単巻完結の本なのでパッと読めて泣けるのでもっと多くの人に読んでほしい作品。

 

7位

やがて君になる

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今年完結した百合漫画。

TLの読書のオタクたちがこれの外伝小説を絶賛してたことから興味を持って買った作品。

正直、その外伝小説を読むために本編を買ったまであるし、ただの百合漫画やろって思ってたら全然違った。

登場人物の内面や距離感の描き方がめちゃくちゃ上手くてエモの塊でぶん殴られた。

ただの百合ではない2人の関係性がどうなるのか気になりすぎてぐんぐん引き込まれたし、話としてシンプルに面白かったのでオススメ。

ちなみに外伝小説は積んでてまだ読んでない。

 

6位

抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうしたらいいですか

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バカみたいなタイトルと設定から繰り広げられる熱い王道ストーリー。

エロゲだからこそできたであろう頭のおかしい世界観。そんな世界観を崩すことなく本筋の話を展開しオタク心をくすぐる熱いストーリーを展開したことには素直に脱帽。

おそらく今年1番名前を見かけることが多かったえっちゲームじゃないだろうか。そう考えるとこの順位は低くないか?と思われるかもしれないが、個人的に1+2合わせての評価ならこの辺りが妥当な気がする。

1の段階で話題性抜群の作品だったが、個人的には正直過大評価な気がしていたのが本音。ところが2では1でのシナリオ上の不満点の解消、前作を活かした話の展開や演出といった文句なしの物を作ってきてくれた。なので2単体で見るともっと上の順位に行ける作品だが、2の良さというのは1あってこそなので1+2を合わせた評価ならこの辺りかなと思う。

2は本当に文句なしで面白かったのでぜひ触れて欲しい作品。

 

5位

120円の春

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四季の数、つまり全4篇からなる短編全年齢pcゲー。

どの短編も暖かい話なのと、こちらも現実だったり夢だったり、大人だったり子どもだったりの話がありぶっ刺さった作品。

個人的に泣きに必要なのは日常描写であり、そこがダメなら泣けないと思っているのだが、そういった日常描写を使わずに何気ない描写で自然と涙が溢れてしまった。

短編でこういった泣かせ方ができるのは本当に上手いと思うので来年はこのライター、ブランドの作品にもっと触れていきたい(まだこれとサナララRしか読んだことがない。次はscarletの予定)

短編なのでパッと読めるので現実に疲れた社会人こそ触れて暖かい気持ちになってほしい作品。ちなみに個人的には春と冬が好きでした。

 

4位

アメイジンググレイス 

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去年の話題作だが僕は今年触れたのでここ。

世界観構成の上手さ、キャラの魅力、伏線回収。そして先が気になり引き込まれる物語は本当に見事だった。

最後まで読むとこんなん好きにならないわけないやんと思わせる暴力的な作品。

あと個人的に好きだったのが、同ライターの『もののあはれは彩の頃』でもそうだったが、本筋とえっちシーンが分かれていてシナリオゲーあるあるの無理矢理ねじ込まれたえっちシーンに読むのを邪魔されるといったことがないのが本当にありがたかった。

読み手を引き込む世界観構成、伏線回収が本当に上手いライターだと思ったので今後はライター買いするリストに入った。

圧倒的爆発力の作品なので一度は是非触れてほしい作品。

 

3位

紫色のクオリア

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タイトル通りクオリア問題を絡めたSF作品。

よくあるSFといった感じに見せかけて、そんな中で導かれたクオリアの答え、ある種のSFへのアンチテーゼのようなあの結末。そういったものがスッと入ってきて本当に好きな物語でしたし、もっと早くに読んでおきたかった作品。

人によってはこんな結末でいいの?って思うかもしれないが、そんな文句を言わせないほどに綺麗な物語だった。

あの答えはオタクなら一度は触れておくべき物だと思うので全人類読んで欲しい。

今年読んだ本の中で文句なしで1番だった。

 

2位

天気の子

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新海誠の新作映画。

予告から不思議な少女を悪の組織から守るみたいな定番な話しかと思っていたが、新海誠がそんな正直に書くわけもなく、蓋を開けてみると世界かヒロインか、大人と子ども。そんな壮大なテーマでぶん殴られてぶっ刺さった作品。

この作品の良かったところは登場人物たちにただ選択させるだけでなく最後には自分たちがこの選択をしたんだと認めさせ、それを背負って生きていくといったところを描いていたところです。あそこで認めていなかったらここまでぶっ刺さらなかったでしょう。

それに加えて僕の性癖の大人と子どもの話が付いてくるんだから弱いわけがない。

映像、音楽、ストーリーどれもが噛み合っていて映像作品としても最高峰だった。

根底には新海誠があって最高の世界の秘密についての物語だったのでこれも見てない人は是非触れて欲しい作品。

今年1番の映画。

 

1位

さくら、もゆ。

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ふぁーぼの新作で『いろセカ』の漆原雪人の新作。

まあ、文句なしでしょう。

物語の完成度として見た時にこれを超えるものはないんじゃないかと思わせられた大作。

アホみたいに壮大で長い物語を全部綺麗にまとめたことに拍手しかない。

テーマ性、個別からtrueまでの繋がり、bgmや背景、opの演出。どれも文句なしの出来で間違いなく最高の1本。

テキストは話が壮大すぎることもあり、登場人物も多く「これ誰の話やねん」となったりしたところがあったり、言い回しがくどい点があって読みづらい面もあったがそんなことはどうでもよくなるレベルで話として完結していたのでどうでもよくなった。

物語として見たら歴代の中でもトップクラスの出来なので全人類読んで欲しい作品。

今年1番のえっちゲーム。

 

 

 

こんな感じですかね。

まあ、あくまで個人的な感想ですので深く突っ込まないでくださいな。

 

これで今年も終わりですがなんとか目標にしていた月1本記事を上げるということも達成できました。これも読んでくださっている人がいるというモチベーションがあってこそなのでいつも読んでくださる方、本当にありがとうございます。正直来年は月1本上げるかわからないですが、来年もまたちまちま上げると思うのでよろしくお願いします。

来年の目標は物語を1本書くことです。

 

ということで、ここまで読んでくださった方本当にありがとうございました。来年もまたよろしくお願いします!!では!!