不完全存在の掃き溜め

物語などについて思ったことを自己満で吐き出す場

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』を見てきた話(感想+おまけ)【記事後半ネタバレあり】

社長「とらっど君、この仕事やってくれないか?うまくいったら給料上げるから」

僕「やります」(社長直々に頼まれて断れるわけないんだよなぁ…まあ給料上がるならええか)

 

僕「おっ!今週青ブタとガルパンの公開やんけ!公開日に両方見y…例の仕事入ってるやんけ!!」

 

デューン 君のせい 君のせい 君のせいで 私 ううー 公開日に見にいけない 君のせいだよ ででっででっででっでーん♪

 

茶番はここまでにして…

どうもとらっどです。冒頭の近況報告のような茶番毎回あるけど必要か??

いる(鋼の意思)

今回は初めてえっちゲームじゃない記事ですね。

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ということで『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』を休日出勤を途中で抜けだして公開日にばちこり観てきました。ガルパンはまた後日…なぜそこまでして公開日に行きたかったのかというとこのためですね。

 

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来場者特典の小説のためですね。原作ファンとしては是非とも手に入れたいものです。ただ、名古屋とかいうクソ田舎なので用意されてる数が少ないのか速ければ公開日中に配布が終了すると映画館の公式ツイッターがツイットしてたので無理してでも行くしかねえってことで仕事を抜けだして行ってきました。その結果23時まで残業になったけど無事確保できたので後悔はしてないです。

6/22 追記

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前回観に行った時に売り切れていたパンフを買うついでに2回目観てきました。とても良かった…てか、冷静に考えると前回公開日に観に行ったはずなのにパンフ売り切れてたのおかしい。f:id:trad0605:20190622122407j:image

あと1週目と2週目で小説としおりっていう特典の組み合わせいいですよね。

 

そして感想なんですが…

めちゃくちゃ良かったです。アニメのほうは結構省かれてるなぁって印象だったんですが、今回の映画はうまくまとまっていましたし、ボロボロ泣けました。僕がくそ雑魚涙腺っていうこともあるんですが、これからの展開を考えて一番最初の3年前のシーンからずっとウルウルしていましたし、日常のシーンで周りのオタクがみんな笑っているところでも笑えずにいました。そして、後半は何度もダムが決壊していたのですが、涙を拭ってしまうと周りに泣いておることがバレてしまうのと周りの人の気が散ってしまうかなと思って拭わずにいたのでずっと口に涙が入ってきてました。本当にいい映画だった。ただ、原作未読の人には少し難しいかな?とも思いました。実際僕も原作を読んでいた時は少し難しいと感じましたし、映画となるとどうしても原作よりも説明が省かれてしまうのでそうなると原作未読の人は理解できたのかな?とも思います。まあそこが理解できなくても充分感動できる作品だと思いますけど。久しぶりに心に響く泣き方ができて僕は大満足でした。

ということで今回書くことは、

青春ブタ野郎シリーズについて(ネタバレなし)

ネタバレありの映画の感想

原作未読勢への軽い解説(おまけ)

の3本です。さーて、来週もまた見てくださいね。じゃんk(ry

残業後の深夜テンションなんです許してください。

 

さて、早速書いていきましょう。

まずは青春ブタ野郎シリーズについてネタバレなしで書いていきます。原作を読んでアニメも見たよって人は飛ばしてもらって大丈夫です。アニメは見たけど原作読んでないよって人やアニメ見て映画見に行くか迷ってる、原作読んでるけど映画はまだって人は参考にしてください。ネタバレの話題に入るときはちゃんと告知するんで安心して読んでくださいな。

青春ブタ野郎シリーズは思春期特有の悩みや想いから引き起こされる”思春期症候群”という不思議現象に主人公たちが巻き込まれることによって展開される人間ドラマで鴨志田一先生によるライトノベルなんですが、個人的に好きなラノベ1位2位を争うレベルで好きな作品です。僕がこの作品と出会ったのは数年前にフォロワーさんに同じく鴨志田一先生の作品であるさくら荘とペットな彼女のアニメを勧められたのがきっかけでした。さくら荘のアニメを見たくそ雑魚涙腺の僕は4話ぐらいで既に泣き、めちゃくちゃハマって原作も読みました。そんな時に再びフォロワーさんにさくら荘が気に入ったなら青春ブタ野郎シリーズもおすすめですよと教えてもらい、全巻買って読んだわけです。少し脱線するんですがさくら荘のアニメ、別に1ミリも物語の本筋に関わってないのにサムゲ荘って叩いてるやつら許さんからな。お前ら物語見る目ねえよ。おっと少し言いすぎました。本筋に戻して…そうして勧められて読んだ青春ブタ野郎シリーズも見事にハマったわけです。そして、去年の秋か冬ぐらいに青春ブタ野郎シリーズもアニメ化してそちらも見ました。アニメのほうは全13話だったこともあり少し駆け足かなと感じ、やるんだったらさくら荘と同じで2クールでやってほしかったなと思っていたわけなんですが、今回の映画、これがアニメの続きの話で原作の一つの山場となっているんですが…いや、アニメ13話と映画でわけてやってよかったねと思い直しましたね。映画の内容なんですが、青春ブタ野郎シリーズの中でも一番大きな内容を取り扱っていることもありボロボロ泣けるんですよね。そんな話をアニメでやるとボロボロ泣いているのに途中で切られて「え?これ来週まで待たされるん?」ってなりそうですし冷めてしまいそうだと思いました。そういった点では映画で一気に見ることができてよかったですし、限られた時間の中で本当に上手にまとめられていたと思います。なのでアニメのほうを見て少しでもおもしろかったよと思った方はぜひ映画のほうも見に行ってみてください。損はさせません。そして、アニメ、映画を見て気に入った人はぜひ原作も読んでみてください。現在9巻まで出ていてアニメの内容が5巻まで、映画の内容が6、7巻といった感じです。やはり原作のほうが細かいところまで描かれていたり、思春期症候群についての説明もわかりやすいのでアニメや映画よりもより深く青ブタの世界に入れると思います。また青春ブタ野郎シリーズを気に入ってさくら荘に触れてないよって人はこちらもぜひ触れてみてください。さくら荘と青ブタは同じ鴨志田一先生の作品ということもあり共に感動できますし心に響きます。鴨志田一先生は人間を描くのがすごくうまいんですよ。主人公はもちろんその周りの登場人物もいい意味で人間らしくて共感できてだからこそ心に響く。誰もが抱えるような悩みや想い、そういったもので紡がれているから感動できる。どちらの作品もそんな人間ドラマなんです。さくら荘は青春、青ブタは人生(ほんとは思春期がふさわしいのかもしれないけど思春期の域を超えて描かれていると感じたのでこっちにしました)そんな作品なのでぜひどちらも触れてみてください。ってことでネタバレなしでのお話はこの辺で終わりましょうかね。青春ブタ野郎シリーズの話とか言ってたけどちゃんと書けてるのかよくわからないし関係ないことばっか書いてたらすみません。本当に素晴らしい映画だったんでまだ見てないよって人はぜひ見に行ってください!原作ファンの人も楽しめると思います!それでは本題であろう映画の感想に入りましょう。ここからは映画のネタバレを含みますのでまだ映画見てないよって人は気を付けてください。また映画を見てから来てくれることを待ってます。それでは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ここからはネタバレありで映画の話です。

いや、本当に良かったですよね…ほんとうによくまとめてくれたって思いました。よかったしか感想がないので書きたいことが2点ぐらいしかないんですがまあ軽く書いていきましょう。

本当に冗談抜きで冒頭の小学4年生の翔子ちゃんが将来スケジュールを書けないでいるシーンの時点でこれからのことを考えてウルウルしてましたし、胸の傷を見て翔子ちゃんが無事に移植手術を受けられたんだって咲太が知るシーンでの翔子さんの発言でも泣きましたし、翔子ちゃんに移植される心臓は咲太のものだと咲太が気づいてからはずっと泣いてました。ここからはもう何回ダムが決壊したかわからない。いちいちここで泣いたって書いてたらキリがないので割愛。でもここが一番泣いたってとこを選ぶならICUでの翔子ちゃんとの会話からの将来スケジュールに花丸をつけ、小学4年生の翔子ちゃんが将来スケジュールを書き切る一連のシーンとラストの翔子ちゃんとの再会ですね。この二つはやばかった。原作を読んでいるから展開はわかっていたはずなのに涙が止まらなかった。本当にいい映画だった。あと、これは僕の涙腺がくそ雑魚なのと古賀が好きって補正が入ってるだけかもしれませんが、未来から戻った咲太を古賀が見つけるシーンで泣けるんですけどやっぱ僕だけですかね…?青ブタの始まりを思い起こさせたりしてなんか泣けるんですよね…あとは理央が咲太を助ける方法を必死に考えてるところで僕も泣いて、理央が泣いて僕も泣いて…本当に素晴らしかったとしか言えない。ただ、一つだけ欲を言うならば保健室での指輪のくだりは省略しないでほしかったなとは思いました。ただ、あの話を入れると原作未読の人にとってさらに話がややこしくなる可能性がなくはないので省略されたのかなとも思いました。ちなみにこのくだりはめちゃくちゃ尊いので原作未読の人はぜひ買って読んでほしい。

短いけどこんな感じですかねー。語彙力なさすぎてまーじでよかったとしか言えないんでみんな見ような。原作読んでるけど映画まだ見てないって人も是非見てみてくれ。ちなみに僕の今年の冬の目標は江ノ島に行くに決定しました。

追記

余談なんですがタイムリープものによくある主人公が救われた言葉や歌が未来のA→主人公→過去のA→未来のAってループして繋がってるのめっちゃ好き

 

ってことで映画の感想はここで終わりにしてここからは原作未読で映画見たけど少し難しかったよって人に向けての簡単な解説です。原作読んでる人もうろ覚えで書いてるんでここちげえよってとこがあるかもしれないので読んで指摘してくださると助かります(他人任せ)え?原作ちゃんと読み直してから書けって?映画を見た感動を失う前に書きあげたいから許してくれ!

それでは書いていきましょう。

結局今回何が起こってたの?って話なんですが…

簡単に結論だけいうと、今までアニメで見てきたものや映画の9割は小学4年生の翔子ちゃんが見ていた未来の夢でした!!

ってことですね。いやあ…衝撃的ですよね…僕も原作でこれ読んだときは僕は今まで未来の話を読まされていたのか…ってなったものです。

ちゃんと説明すると小学4年生の翔子ちゃんは将来スケジュールを書けない、将来への不安によって思春期症候群にかかります。そうして3年後の未来、自分が中学生になっている夢を見ます。そして、その夢の中で未来を求める翔子ちゃんの心と未来を拒む翔子ちゃんの心によって思春期症候群が引き起こされ翔子ちゃんと翔子さんが存在することになります。この辺は映画でも言っていたように特殊相対性理論の話になりますが僕が説明するよりも詳しい説明なんていくらでも転がっていると思うんで詳しく知りたいって人は各々調べてください。そして、その現象が咲太にも起きて麻衣さんが死ぬ未来に行ってしまいますが、それに気づかせてもらうことで現在に戻り助けることができたってことです。そんなこんなで今まで見てきた青ブタに繋がるわけです。ここまで描けば大体の人が理解できたんじゃないでしょうか。将来スケジュールが書き換わっていたのは小学4年生の翔子ちゃんが夢を見てその夢の内容を書いたりしていた。そして、本当は全てをわかっていた翔子ちゃんは最後に納得いく将来スケジュールを書くことができたのと自分の病気は治せなくてもせめて咲太を苦しめないようにする、要するに自分と咲太が出会わないようにするために夢から覚めた。そんな感じです。そこからは一気に3年前へと時間は戻ります。思春期症候群が解決したことによって咲太が翔子さんと出会うことはなくなりましたが、咲太が大変だった時に夢の中に出てきた女子高生に勇気をもらい、その女子高生の制服が峰ヶ原高校のものだったということで峰ヶ原高校へ進学し再び今まで読んできた物語と同じような物語が展開されます。これは映画でもありましたがのどかや理央がお姉ちゃんが死ぬ夢を見たり、咲太を連れて行く夢を見たのと同じで経験した未来を見たのでしょう。まあ、まとめると世界線の収束ですね。そのような感じでおぼろげに覚えていたり、夢で見たりした結果、咲太は難病支援を目的とした募金をなんとなく続けていたり、麻衣さんは心臓に重い病気を抱えた少女の役で映画に出たりしていました。そうした少しの意識の変化、想いによって最後は翔子ちゃんは無事移植手術を受けることができて助かり、再会して終わります。バタフライエフェクトですね。あと、ちなみに翔子ちゃんはこれまでの出来事、見ていた未来の夢を全部覚えています。全部とは本当に全部です。中学生になった翔子ちゃんや咲太の心臓を移植された翔子さん、麻衣さんの心臓を移植された翔子さんなどたくさんの翔子の経験を。これが今後どう生きるのかは原作を読みましょう。さて、話を戻します。この終わり方は人にとってはこんなのご都合主義だと思うかもしれません。ですが、極論を言ってしまえばご都合主義なんていうのはそのハッピーエンド、奇跡を読み手が望んでいたかそうでないかだと僕は思っています。読んでいて幸せになってほしい、救われてほしいと思ったならそれが物語的に正しい終わり方でご都合主義なんかではないんだと思います。そして、どれだけの読み手にその結末を望ませて、納得させられるかどうかで名作かどうかが分かれるのだと思います。この『ゆめみる少女の夢を見ない』という物語は誰もがこの翔子ちゃんが救われるという結末を望んでいたと思いますし、咲太の募金や麻衣さんの映画というほんの少しですがそれでもこれまでこの物語を読んできた人を説得するには充分な理由もあり、誰もがこの結末に納得する名作だったと思います。

さて、最後は少し脱線しましたがいかがだったでしょうか少しでも理解の助けになれたなら幸いです。また、何か質問、間違いの指摘がありましたらコメントかTwitter:@trad_0605までお願いします。それでは今回はこの辺で終わろうと思います。次の記事は今月中に今やっている『もののあはれは彩の頃。』が終われば上げますし、終わらなければ来月何か考えます。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。ばいばい!